「腹膜・心膜・精巣鞘膜中皮腫におけるニボルマブ(オプジーボ)使用について」厚生労働副大臣へ要請
本日(2019年11月25日)、稲津久厚生労働副大臣に「腹膜・心膜・精巣鞘膜中皮腫におけるニボルマブ(オプジーボ)使用についての署名」を提出したことを報告し、あわせて、「腹膜・心膜・精巣鞘膜中皮腫におけるニボルマブ(オプジーボ)使用についての要望書」を提出しました。
代表の右田孝雄から、「本日はお時間を頂戴頂きましてありがとうございます。昨日、医薬品審査管理課へ「腹膜・心膜・精巣鞘膜中皮腫におけるニボルマブ(オプジーボ)使用についての署名」8392筆を提出させて頂きました。これに関連して、本日は大臣宛にはなりますが、稲津副大臣に要望書を提出させて頂きます。昨年8月に胸膜の中皮腫に新薬である「オプジーボ」の保険適用がされまして、おかげさまで現在までに多くの患者の方々が使用できています。中皮腫は治療法が確立されていない厳しい病気ですが、患者さんが病気に向き合う上での希望となっています。ですが、保険適用されているのが、胸膜の中皮腫に限定されていまして、原則的にはそれ以外の腹膜や心膜などにできる中皮腫の患者さんには保険での使用が認められていません。年間に1500人ほどの犠牲者が出ている中皮腫の中でも、これらの中皮腫は2割程度ですので、治験などを進めていくには難しい状況もあります。一方で、腹膜の腫瘍が肺に転移するなどしたことで、保険診療でオプジーボを使用されて、劇的に腫瘍が縮小している患者さんもいます。1日も早く、胸膜以外の中皮腫についても保険適用して頂くようお願いします。また、本日の要望とは少し異なりますが、石渡健康被害救済法には、石綿健康被害救済基金という積立金がありますが、現在、この基金は療養中の患者さんへの給付などにしか使えません。約800億円もの残高があり、安定的な運用がされている状況でもありますので、この一部を治療研究の推進に使用できるようぜひとも法改正を進めて頂きたいと考えています」、と要望を伝えました。
1日も早い保険適用に向けて、引き続き関係者への要請を続けていく予定です。今後ともご支援の程よろしくお願い致します。