近くの近道 VOL.3-正しいがん情報へのアクセスのヒント-病院での情報収集

皆さん、こんにちは。今回「みぎくりハウス」を訪れている方に、本やインターネットの情報などを紹介している、スノー・マンです。 このコーナーが、みなさんの正しく有用な情報アクセスへの「近くの近道」になればと思います。なお掲載した情報は、私スノー・マンが厳選し、中皮腫サポートキャラバン隊が確認しております。このため有害な情報は排除されていますが、なにか問題・疑問があれば、こちらまでご連絡ください。

 がん情報探しの10ヵ条

https://ganjoho.jp/public/qa_links/card/10.html 「国立がん研究センターがん情報サービス」ホームページ 今回がんに関する情報を探していくうちに、私自身情報探しに対して、すごく参考になるものが多くありました。とくに上記の内容は、がん情報を探す上で最も役に立つポイントがまとめられています。皆さんも、ぜひ参考にしてください!

 病院での情報収集

今回のテーマは病院での情報収集です。なんと、無料のものを集めました!! もちろん、病院での情報取得の中心は、主治医とのコミュニケーションです。主治医との良いコミュニケーションが、良い治療の基本であり、患者の最強の武器となるものです。 一方で、治療方針の説明不足、主治医との相性や、主治医のキャラクター等で、悩まれている患者さんも多いと思います。最終手段としては、病院・主治医の変更もありだとは思います。しかしその前に、心理学でいう「返報性の原理」を使ってみてはいかがでしょうか?「返報性の原理」とは、相手に好意を持って接すると、相手も好意を抱くという心理学の法則です。

お医者様に(試しに(^^;)最大限の敬意と信頼をもって接してみて下さい。意外や意外、感じが変わっていくかもしれませんよ。それから、お医者さんはとても忙しいので、質問事項を文書で、体調をグラフ化して渡しておくのが有効だと、お話しされている先生がいます。これについては、あらためて別の回で取り上げたいと思います。

 近くの病院の、がん相談支援センターまたは相談窓口

困ったこと、知りたい情報があるときには、近くの「がん診療連携拠点病院」のがん相談支援センターまたは相談窓口で相談できます。お近くの「がん診療連携拠点病院」はどこか、ネットで調べて電話してみてください。その病院の相談窓口を教えてくれます。 ポイントは、「近くの病院」ということです。もちろん、現在治療を受けている病院の相談窓口で相談するのが良いのですが、遠くの病院まで治療を受けに行っている方も多いと思います。相談のためだけに、再度治療を受けている病院に行くのは難しい人もいますよね。現在治療を受けていない病院でも、この相談窓口であれば、いろいろな相談に乗ってくれると思います。活用してみるとよいと思いますよ。

『栃木県がん療養ハンドブック-あなたとあなたの家族のために』

これは栃木県のがん診療拠点病院に関するリーフレットです。各県ごとに相談センターが設置されています。確認してみてください。

 病院にあるパンフレットやリーフレット

疾患や治療テーマごとにパンフレット、リーフレットが置いてあるコーナーを持っている病院があります。だいたいの大きな病院にはあるようです。

栃木県の獨協医科大学病院のコーナーです。ホームページの写真をお借りしました。

ここに置いてある、パンフレット・リーフレットは、大変優れモノです。 このパンフレット・リーフレットのほとんどは、製薬会社・医療機器メーカーが発行しており、中には国立がん研究センター・がん研究会有明病院・静岡県立がんセンターなどなど、がん治療で有名な病院が監修しているものが多くあります。 内容も、有名病院が監修しているものは当然素晴らしいものですし、製薬会社等が発行しているものも、社名を出して発行いるだけあって、責任をもって作られています。病院に行った際はぜひ探してみてください。

同じく獨協医科大学病院の、情報・図書コーナーからいただいてきました。

 <近くの近道での寄り道>

恒例のがん以外の情報コーナーです。 第三回目の今回は…

直木賞作家の色川武大さんです。ある時は軽妙ながらも少しテレを含んだエッセイ、ある時は実話かもしれないと思わせる玄妙な短編、ある時は戦後という時代の匂いを感じさせる短編純文学。どの作品を読んでも引き込まれます。これまで読んだことがなかった人は、ぜひ手に取ってください。 そして、麻雀をご存じの方はこちらもどうぞ。

色川武大氏本人が、別のペンネーム阿佐田哲也で書いた、戦後混乱期を舞台にし、麻雀を題材とした青春小説!映画にもなりましたね。「戦後大衆文学の金字塔」との高い評価があります。麻雀を一度でも打ったことのある人だったら、ぜひ読んで下さい。というか、麻雀を知っている人だったら、とっくに読んでるかな~(^^;