新年のご挨拶

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。                                         旧年中は中皮腫ポートキャラバン隊の活動に対し、温かいご支援とご協力を賜り心より御礼申し上げます。

■ 2025年度の活動を振り返って                                                                              2025年度は、全国各地での患者・家族の皆さまとの出会い、医療者との連携、そしてオンラインを活用した継続的な活動を重ねながら、皆さま一人ひとりの声に支えられた一年となりました。「みぎくりハウス」の運営、フリーダイヤルでの相談対応に加え、毎週水曜日の「ZOOMサロン」では治療や生活の悩みを安心して話せる場づくりを積み重ねてまいりました。                    また6月には、環境省・厚生労働省との交渉を行い、アスベスト健康被害救済制度における補償・給付の不十分さや、治療・研究開発の推進、そして「すき間のない補償と救済」の実現に向け、直面している現実の声を直接届けてまいりました。さらに7月の中皮腫啓発月間では、全国各地およびオンラインで「希少がん Meet the Expert-治療の今と、これから-」「兵庫セミナー」 「中皮腫ZOOMサロン・スペシャルバージョン」「中皮腫とともに生きる福岡集会」「患者と家族の声をつなぐ名古屋集会」、 などさまざまな取り組みを実施。国立がん研究センターとの共催による「築地セミナー」も開催されました。秋には「中皮腫学会」への参加(10月)、「最新治療を学ぶセミナーin小倉」(11月)など、多くの活動を実施しました。これらの取り組みでは、医療機関のご協力のもと、最新の治療や研究の現状について学ぶと同時に、患者さんやご家族がつながり合う場を大切にしてきました。              その一方で、最後まで病気と闘い抜いた大切な仲間が旅立つという、痛恨の出来事もありました。治療の選択肢の少なさや、新たな治療へとつながる道が、いまだ十分ではないという現実に改めて向き合った一年でもありました。

■ 新薬・研究への強い期待                                                                       中皮腫は希少ながんであり、治療の選択肢は今なお限られています。
免疫療法の進歩は希望をもたらしましたが、すべての患者さんに十分な効果が届いているとは言えません。  だからこそ私たちは、一日でも早く新しい治療法が生まれより多くの選択肢が患者さんのもとに届くことを 強く願っています。本年も「第2回中皮腫治療推進基金」による治療研究助成金の公募が開始されました。 まだ十分な支援とは言えませんが、この取り組みが新たな治療へとつながる確かな一歩となることを心より願ってやみません。

■ 2026年に向けて                                                                         本年も全国の患者・家族・遺族をつなぐサポート活動を大切にしながら、安心して相談できる場の充実と、  新たな治療や研究につながる情報の発信に取り組んでまいります。そして、「中皮腫を治る病気にする」という目標の実現に向け、活動を続けてまいります。中皮腫という病気は、患者さんやご家族の暮らしに大きな影響を与える病気です。それでも私たちは、同じ思いを抱える仲間とつながり、相談できる場や、新たな治療へとつながる希望を、次へとつないでいく存在でありたいと考えています。

本年も、中皮腫サポートキャラバン隊の活動に、変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。    

2026年元旦                                                                          NPO法人中皮腫サポートキャラバン隊                                        理事長 平田勝久